Design blog

【 ボタンホール 】

2019.10.11

こんにちは、原田です。

最近やっと少しずつ涼しくなってまいりました。
作業に集中できる丁度良い気候です。

さて今回は
ボタンホールについて
少々お話をさせて頂きます。

仕掛かり途中の袖本体と袖裏です。
この後、袖口の見返しと裏地を縫い合わせ
袖パーツが一体となりますが
ボタンホールの穴かがり作業は
本体完成後、最後の工程となります。

【 MADE IN USA - REECE 】

【 MADE IN USA - REECE 】

カドヤ本陣の HEAD FACTORY には
様々な特殊ミシンがあります。
こちらはアメリカ製の名機
リース社の鳩目穴かがりミシン。
非常に繊細でありながら
アジのある仕上がりが特徴のミシンです。

穴かがりは
ホール周りの糸をかがる前にメスでホールを切る手順(先メス)と
糸でかがった後にホールをメスで切る手順(後メス)があります。
先メス、後メスは取り扱う素材や裏仕事などにより選択も異なりますが
革素材の場合、生地の様にホツレの心配がないので
先メスが作業も安定し、ホール内の革クズも残らず
綺麗に仕上がります。

穴かがりミシンはセッティングが勝負です。
マーキングしたホールの端とミシンの押さえ金をピッタリ合わせます。
セッティングが済んだら押さえ金を降ろしスイッチを入れます。
ここからは機械の全自動作業です。
メス受けが上から降りてホールが開き
直後にものすごいスピードで糸がかがられていきます。
穴かがりが終了すると別の閂ミシンで、ホール終わりを閂留め縫いします。

ボタンの大きさによりメス受けの金具を入れ替えます。
しっかりと押さえ金が降りるように
ホールまわりの段差にも十分気を配ります。
メスで開けた穴の先、何mmで糸を止めるかも
ボタンの大きさごとに細かくセッティングします。
ジャケット本体が全て完成した後の作業ですので
失敗は絶対に許されません。
毎回、本縫い作業前のテスト縫いにて
念入りな確認作業を行います。
作業中の緊張感も様々ですが
職人の手作業ではなく
機械に作業の大半を任せる穴かがりミシンの工程は
いつもと違った特別な緊張感があるのです。